お坊さんが伝える!秋のお彼岸に咲く彼岸花とは
皆様はじめまして。
「ここより」で初めてお話させていただきます、
浄土真宗本願寺派僧侶であり「ここより」オウンドメディアプロデューサーをしております、
釋眞教と申します。
ここよりP×お坊さん
わたくしは、仏教を身近に感じていただける情報を中心に、
かん話としてお話させていただき、
皆様の「こころのよりどころ」を探すきっかけになっていただければと考えております。
どうぞ宜しくお願い致します。
【秋のお彼岸に咲く彼岸花】
毎年お彼岸になると、
庭先に彼岸花がいつの間にか咲いています。
庭の草木の手入れをしている時は気が付かなかったのに、
まるでお彼岸の日にちを知っていたかのごとく。
そしておもわず手を合わせお念仏申す機会をいただいていました。
彼岸花は別名「曼珠沙華」ともいい、
サンスクリット語では、天界に咲く華という意味で、
おめでたい事が起こる兆しに、
真っ赤な華が天から降ってくる散華という経典から来ています。
お彼岸とよばれる彼岸会は、春と秋の二回あります。
春の彼岸会は、
三月二十一日または二十二日の「春分の日」を中心とした一週間、
秋の彼岸会は九月二十三日または二十四日の「秋分の日」を中心とした一週間となります。
そして今年の秋の彼岸会は九月二十日(月)から二十六日(日)の一週間ということになります。
彼岸とは、彼の岸といい、私たちの世界を此の岸といい、
仏さまの世界すなわちお浄土のことを表しています。
お浄土とは阿弥陀如来の世界であり、亡き人のいらっしゃる世界です。
彼岸会とは「仏法をご聴聞する週間」でもあり、
仏法のご聴聞をはげみ、お浄土を明らかに知り、
お浄土への道を歩もうと勤める法要です。
亡き人々を偲ぶとともに、
仏となられた亡き人のおられる世界を聞きひらくための仏教行事なのです。
この機会に是非、手を合わせてみてはいかがでしょうか。
釋眞教